【進路】結局、芸能系進路ってどうなの?
芸能系の学校に興味があるのですが、こんな私がそんなところを目指すのは変じゃないでしょうか…?
変ということはまったくありません。
ただ、よくよく考えてから決断する必要があります。
芸能学校ってどうなの?
高校受験案内の本を見てみると、必ずと言っていいほど「芸能系」の私立学校の広告を目にする気がします。
ここでいう芸能系とは、ボーカリスト、ギタリストなどをはじめとするバンド養成や、ダンス、声優、舞台など、幅広い分野を指します。
一部の生徒たちからは「勉強ができない落ちこぼれが行く学校」という認識があるようですが、決してそんな事はありません。
どちらかと言えば、夢に生きる人の通う場所ですから、むしろ逆に向上心あってこその学校である気もします。
メリット
そういった芸能系の専門学校へ通うメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 専門性が高い。
- 段階的に芸能業界に踏み込める。
- 事務所やプロダクションへの紹介がある。
芸能関係を志して独力で売れっ子になるのは至難の業ですから、ある程度のスキルを保証してくれるという意味では効率的に芸能業界進出を目指せます。
デメリット
逆に、芸能学校へ通うことのデメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 将来の保証はされない。
- 進学にめっぽう弱い。
- つぶしが利かない、応用が利かない。
芸能関係で将来働いて安定した生活を送るというのは、たとえ芸能系の専攻を受けたとしても、相当に困難な道です。
売れっ子になるのは全体のうち本当に一握りですし、ふと普通に就職したくなったときには何のアドバンテージにもなりませんから、かなりの覚悟が必要でしょう。
芸能学校は最高効率ではない
上記の通り、芸能学校にはメリットもデメリットもあるわけですが、少し俯瞰で考えてみると「芸能業界に入るのに必ずしも芸能学校は必要でない」ことに気が付きます。
具体的には、普通科学校に通って、それと並行してスクールやクラブに通うという手段もありますし、個人的に練習を重ねて事務所のオーディションを受けることだってできるということです。
学習塾にも同じことが言えますが、「自分でできないからスクーリングする」のであって、「自分でできるなら自分で行動に移す」方が圧倒的に効率的です。
幸い今日ではソーシャルメディアが発達していますから、アウトプットする機会を得るのも容易くなってきています。
YouTubeやTwitterを見てみれば、自ら発信を続けている人にはいつしかファンがつくことがよく分かります。
一方、芸能学校でスクーリングしている数年間もうちに発信活動を一切行わなければ、有効なファンは決して獲得でっきこないのです。
そう考えると、芸能の実際的なスキルよりも、メディアの使い方や大衆の動向を勉強する方が、よっぽど人の目を集められるとは思いませんか?
私はそう考えます。
選択肢があることは強いこと
遠い将来まで見通して考えてみると、「つぶしが利かないこと」は相当なデメリットです。
逆に普通科に行くメリットは、夢が変わったときに対応が効きやすいというところなのです。
今から夢が変わったときのことを考えるのは弱気すぎやしないか、と思うかもしれませんが、意外と暮らす社会が変わる(進学やバイトなど)と夢も少しずつ変化していったりします。
少し話が逸れますが、趣味と仕事を混同するのには賛成派ですか?
もちろん好きなことを生業にできたら楽しいでしょうが、自由にできない、スランプなどがあると逃げ場がない、などメリットばかりではありません。
こういうことにも注目してみると、選択肢の重要性も見えてくるかもしれません。
友人の実際
筆者の友人には、少し変わった進路を選択した人がいます。
レールから外れることはそれなりにしんどいぞ、とジブリの誰かが言っていましたが、彼女らの実際を少し紹介します。
声優学校に通ったAさん
中学時代にマンガやアニメにのめり込んだAさんは、アニメ声優になると言って声優学校に入学しました。
学校の課程の一環として、地域のゆるキャラのCVに起用されたり、ソシャゲのモブCVとして起用されることはあったものの、現場を見てその厳しさに触れたAさんはその道を諦め、大学進学を志しました。
ただ、声優学校は進学を見越した勉強を実施しませんから、名のある大学への進学は非常に難しいものとなります。
大学に入ったものの特別志望していた学部でもないことから、「大学やめたい」が口癖になってしまったようです。
演劇科に通ったBさん
こちらは専門学校です。
舞台女優を志して専門学校に入学したはいいものの、周りの面子との価値観の違いや発表の場の少なさに悩まされていました。
Bさんは、学校とは別に劇団に所属することでそれらを解決していましたが、一方で専門学校の有用性に首を傾げることになります。
卒業した今は、もちろん舞台女優として食べていけるわけもなく、フリーター兼劇団員という生活を送っているようです。
まとめ
でもやっぱり自分の人生
いろいろと書き並べてきましたが、結局いきつくところは、
自分の「行きたい度合」、「優先順位」、「本気度」です。
色々な人の話を聞いて、自分と向き合って、進みたい道を進みたいと思えれば大丈夫です。
ただ、その進路選択が今後の人生すべてを左右するかもしれないことを忘れずに!
それでは。
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